榛名山 冨士山神社の縁起冨士山神社の縁起
この頂には古き昔から冨士山神社という一宇の祠があって、
木花開耶姫命をまつり、
縁結び御座の神様として近郷近在の信仰をあつめ、
五月五日の山開きにはお礼参りの男女が長蛇の列をなして登山参拝し、
大賑いであったと言い伝えられている。
榛名冨士の名が広く世に知られているのはこの年中行事によるものである。
この神社は明治四十二年五月二日に榛名神社に合祀せられた其の当時は、
間口四尺奥行五尺の木柵の中に一基の自然石が御神体として安置されていたというが、
昭和三十七年七月榛名山ロープウェイが開設された時にはその残骸すら見当たらなかった。
そこで古き時代から地方諸衆の信仰の中心である由緒深きこの霊地を荒れるがままに任せるに忍びず、
榛名神社の神許を仰ぎ、古き祠が鎮座したというゆかりの位置を探し求めて、 この社殿を建立寄進した次第である。
昭和三十九年一月十一日入神の儀を行い、
末永く霊験あらたかに若き男女に縁結びと安産の幸せを授けたまえと祈り、
ここにその由来を誌するものである。
昭和三十九年
真心で感謝の気持ちを広げよう
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